講演会

今日は午前中に学校に行き、昨日から引き続いて『感性論』を読む。大体必要な範囲は読み終わったと思うが、もう一度、全体を通読しておきたい。図書館にもよってドゥルーズの『ニーチェ』、『ニーチェと哲学』、村上春樹の『羊をめぐる冒険』を借りる。最近、気力が充足しているのを感じるのでここらあたりで一気に文章を書き上げておきたいな。僕の性格からいって落ち込むとまったく書かなくなるので、それはさけたいから。
午後は近代美術館で精華大関係の授業で、キュレーターの方の話を聴く。今、近代美術館では「痕跡展」をやっており、痕跡という概念と関係する写真論やイメージを中心の授業だった。個人的にはもう少しロラン・バルトに関する話が聞きたかった。その中で、気になる写真家についても言及されていた。モダン・フォトの最終形としてベッヒャー、ポストモダン・フォトとしてのルイーズ・ローラなどの写真は面白かった。どこかで見たことのアル写真だが、モダン、ポストモダンという位置づけでは見ていなかったので注目してみようかな。そもそも、モダンとポストモダンとは何かということがまだわかっていないので、理解を深めるきっかけになるといいな。授業後、招待券を頂いて、「痕跡展」を観照する。因果関係、時間性などということがキーワードになってくるとは思うが、では、因果関係や時間の経過があればすべて痕跡と呼ぶことが出来るのかということはまた別問題だと思う。個人的に印象に残った作品はルチオ・フォンタナ、イヴ・クラインロバート・ラウシェンバーグとスーザン・ウェイルの合作。そのほか印象に残ったのは初めて生で高松次郎中西夏之赤瀬川源平らの作品をみたこと。ハイ・レッド・センターだ。
個人的に思うことだけれども、うちの大学でもこういうような現場の人の話を聴くような機会を作ったほうがいいんじゃないだろうか。それとも、それは個人の問題になるのだろうか。難しいな。