エニグマ―エジプト・バロック・千年終末

エニグマ―エジプト・バロック・千年終末

正直なところ、良くわからない。

ドゥルーズドゥボールの概念を対比しながら現代の状況を読み解こうとしており、その際にドゥルーズの襞の概念を重要視している。何故重要視しているかはなんとなくは分かるのだが、そこからの議論を追うことが自分にはなかなか困難である。

ただドゥルーズの概念もドゥボールの概念もいまいち消化し切れていないのではないだろうか、というのが第一印象。

襞的なものを乗り越えようとしているのだが、むしろその襞的なものに取り込まれてしまっているような気もした。

ドゥルーズ KAWADE道の手帖

ドゥルーズ KAWADE道の手帖


コンパクトにまとまっている。語り口にやや癖があるものの、全体としてドゥルーズの著作の位置づけをおさえながら、内容の紹介を行なっているので読みやすい。解説書という割には踏み込んでいるところもある。