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薦めてもらった、ギャラリー射手座で開催されている笹岡敬展へ。
オプ・アートの一つだと思う。
壁に向かって、赤い光と青い光が投影されている。青い光は赤い光を中心にしており、その境界はあいまいである。赤い光に焦点を当てると、視覚が増大し、身体全体が視覚へと回収されるような浮遊感を得る。そして、その周囲の青い光を見つめると、今度は身体性が回復してくる。その絶え間ないダイナミズムに身をおいたときに、どちらにも帰属することのできない落ち着かなさを感じる。二色の「あいま」を体感させる。
いい展覧会を教えてもらった。多謝。
- 作者: 松本潤一郎,大山載吉
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抽象と感情移入―東洋芸術と西洋芸術 (岩波文庫 青 650-1)
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ドゥルーズの平滑―条理ということに関係する抽象線―具象線ということに関して読む。基本的には同じことを言っている。平滑なものに関する具体例で絵画が挙げられているのでそのあり方として、抽象線―具象線というものについて言及されているのだと思う。こうしたことの根底にあるのは生成変化である。
というわけで、次は生成変化について。