学祭。

今年は作品を出せないかと思っていたら、マウントしたものをスライドショーで映すことができそうです。

というわけで、昔のものですが写真を出す予定です。

場所は京大の医学部キャンパスにある旧解剖棟と呼ばれているところです。近衛通からキャンパス内をすぐ北へ上ったところの東側にある古びた建物です。この建物の内部だけでも見る価値はあります。

ご都合よろしければ、見に来ていただけると幸いです。今週の日曜までの毎日、10:00〜17:00頃まで展示を行なっています。



Gilles Deleuze and the Theatre of Philosophy (Routledge Library Editions: Continental Philosophy)

Gilles Deleuze and the Theatre of Philosophy (Routledge Library Editions: Continental Philosophy)

フランシス・ベーコンの項を読む。

ドゥルーズの議論を二項対立のものとして捉えたり、弁証法的な要素(ヘーゲル)を見出しているように思われる部分が多く、本当にそうなのだろうかと思わせるような箇所が多い。最終的な結論として『感覚の論理』から消費社会へと結びつけるような姿勢が見られるが、それはむしろ『差異と反復』におけるシミュラークルの概念を用いた方が適当であるように思われる。『感覚の論理』の精読というよりも、消費社会批判という最後の結論に向かうように議論が組まれている印象を受け、内容には疑問を持つ。『感覚の論理』をドゥルーズの著作の中でどのような意味を持つのか、ということを考えるにはもう少し別の角度からのアプローチが必要ではないのだろうか。