読書会。ディディ=ユベルマン『コンタクト・イメージ』二回目。

自らの乏しい知識をかき集め、必死に以前の読書会の内容を思い出し、昔のバタイユとドキュマンの発表を振り返りつつ、ユベルマンを読み進める。大学にドキュマンがない―抜粋はある―のは痛い。今回は以前の読書会よりも美学や美術史、さらにはその内容も別々といった異種混合のメンバーなので、様々な方向からいろいろな質問が飛び交うのが面白くもある。読んでみて今回改めて気づいたのは、キリストそのものや、キリスト教を連想させる言葉が非常に多く使われているということ。
3月中には終わらせたい。この読書会の続きがあるかどうかは微妙だけれども、今後の内容としてドナルド・プレツィオージの美術館論などに目配りしておく。

美術史「ウィーン学派」

美術史「ウィーン学派」

リーグルとウィーン学派の関係について調べる。この本自体は、その問題を真正面から扱ったものではなく、ウィーン学派を形成することになったいわゆる「前ウィーン学派」に関するものと、ウィーン学派と著者との関連が深い人物―それこそリーグルやアイテルベルガー、ヴィクホフら―を取り上げて、論じている。モレッリ法のジョヴァンニ・モレッリとヴィクホフの関係はこれまで知らず、面白いものがある。ウィーン学派を考える際に、モレッリやクローチェの議論が関係することはきちんと抑えておくこと。

COIEDA

COIEDA

高木正勝。ようやく到着。