no title

今日はボードリヤールの『シミュラークルとシミュレーション』を読みきる。個人的には面白い部分もあったが、具体例が強烈過ぎて、そこに視点がピンポイントであっている章が多かった。とはいえ、最初のあたりの普遍的な言説や、広告の部分は面白かった。まだ自分がシミュラークル、シミュレーション、ハイパーリアルについてよく理解していないということを痛感する。そのためにも明日はドゥルーズの『意味の論理学』をさっさと借りて読むことにしよう。読み終わったあとは自炊をする。今日はかなりの品目を作った。村上春樹の『ダンス・ダンス・ダンス』の影響だ。小説の中に簡単な料理の仕方が出てきたので思わず作ってみたくなったのだ。この小説は高校生くらいのときに初めて読んだと思う。そのときはまったく理解でき無かったことも多かったが、今読んでみるとなるほどと思う部分が多くなった。これは結局のところ、僕が人生において経験をつんだのかそれとも物事を流して考えられるようになったのかいったいどっちなのだろう。夕食の後は室井尚教官の『メディアの戦争機械』を読み進める。彼の著作は何冊か読んだが、メディアと記号などのかかわりを読み解いていくということに関してはとても鋭い批評を行っていると思う。凄く偉そうだけど。実は専攻の大先輩である。かなりわかりやすく述べているので、特に『情報宇宙論』には感銘を受けた。
 卒論に関しては中間発表で教授陣に言われたことと先輩に赤線を入れてもらったことを中心に進めることは決まっていたが、もう少し具体的なCM分析を加えようと思う。CMのストーリー性とシミュラークル等。