『澁澤龍彦全集9』

澁澤龍彦の本や訳を読むと自分のフランス語の訳がどうしてまずいのかが良くわかる。

もちろん、量(単語や読書量)が絶対的に足りていないということはあるけれども、日本語の全体・部分の見通しがうまくたっていないから、所々で破綻しているのだろう…

個人的には9巻は当時の美術に関する書としても読める。バタイユについての言及も少しではあるがあるし、当時のサブカル的なアートなどについても言及されている。特に人名が豊富。未来派シュールレアリスムについての項も面白い。