無題
最近は、必要性もあり、本を読むようにする。
- チェーホフ『はつ恋』
- フォークナー『八月の光』
- ジッド『背徳者』
- ジュネ『泥棒日記』
- 高橋源一郎『官能小説家』
- 柄谷行人『近代日本の批評Ⅲ』
ざっとのものもあるが、読み終えた。
チェーホフとジッドは個人的には読みやすい。
ジュネはクライマックスがない小説ということの代表格か。タイトルに「日記」と入っている時点である程度それは明確かもしれない。ちなみに、ジュネの顔写真の撮影者はカルティエ=ブレッソンだった。
何かで読んだ記憶があるのだけれども、本で使用される顔写真を撮影する、専門の写真家がいるらしい…
フォークナーは正直きつい…僕にとっては本棚にあっても、ちょっと時間をつぶすために手にする本ではないのだろう。フォークナーは「フォークナーを読むぞ」というある種の強い姿勢が必要な気がする…ただ、この作品に関しては本文中にあるのだけれども「淫乱と憎しみ」ということと反復ということが鍵となってくるのではないだろうか…
海外の文学作品を読むときは、どうしてもキリスト教との関連やその影響がどのように作品に浮かび上がっているかということが気になってしまう…
島田、高橋あたりは言葉遣いという面で素直に読める。ただ、『さようなら、ギャングたち』のほうが好きだ。
『唯野教授』に関してはもう一回は読み直さなければいけない…
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今の僕にとっては、小説はどうしても印象批評的な書き方しかできない。自分のスタンスをきちんと決められていない、ということにつながるのかもしれない。本来ならきちんと分析をしてから書くべきなのだろうけれども、ここでは小説についてそのようなことを書くつもりはないので、メモ的に残しておくことでよしとしておこう…
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柄谷に関してはまた今度。いろいろと面白いところがあった。
今後は研究関係の本を増やしていかないと…
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夜はまだ蒸し暑い