この場合でも、コミュニケーションの対象は自分以外の他者ということを前提としている(僕の中では)。与える印象とか。
少し前に町田康が『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞した。
この本の主題となるのはコミュニケーションである。よく言われることだけれども、コミュニケーションは他者との対話である。当然、そうだろう。ただ、それと同時に、内なる自分との対話でもあると思う。こういう風に言いたいのだけれども、それがうまく言えない。ニュアンスが出せない。結局、こういったことは相手に伝えることが出来ないという以上に、自分の中である種のジレンマを引き起こすことになる。