視聴覚文化研究会一日目

視文研一日目。

ジョゼフ・コーネル、広告、東松照明の三つの発表。

コーネル論はコレクションに関して。広告論は、広告というメディアと、それが置かれる場所について、東松論はタイトルに関していくつか疑問点があったので質問させていただいた。


コーネルは、デュシャン、フランスのシュルレアリスムと対比させながら、コーネルのアトリエ、ファイル、ボックスの成立とその特異性を浮かび上がらせるというもの。


広告は、ロラン・バルトの広告論を出発点として、北田暁大、ジュディス・ウィリアムソンの理論を押さえ、特に北田の理論に関する問題点を指摘する。そして、百貨店の化粧品売り場を具体例にあげながら、その問題点について考察するもの。


東松の質問についての補足。
原水協の例を挙げたのは、タイトルに関する言及を聞きたかったため。<11時02分NAGASAKI>で使われた写真や、それ以降に撮影された写真が、NAGASAKIというタイトルによって、そこに引き戻されるのではないかという印象を受けた。<11時02分NAGASAKI>以降の写真が、どうしても、意識せざるを得ないくらいのタイトルの強さを、<11時02分NAGASAKI>という写真集が持っているのではないか、それが<11時02分NAGASAKI>の特にNAGASAKIというものに見られるのではないか、NAGASAKIという言葉が一種の集約点=多層性を表すものになっているのではないか、と思ったからです。受容者にも関係するとは思いますが。



いずれにせよ、準備を担当された方、そして発表者の皆様お疲れ様でした。

来ていただいた方々もお疲れ様でした。

明日もあるので、お時間がある方はぜひ、ご参加ください。

明日の方々もがんばってください。