哲学・思想若手研究者の会

最近は学会やシンポジウムが続く。

今回は「美は、どこから、どこへ」というタイトルでのシンポジウム。

美ということをテーマにして、それぞれの発表者の方々が自分の分野の話をするというもの。最初のカント美学と痕跡に関しての発表は特に、興味深かった。詳しい内容は、また今度にでも。
質問のフォローとしては、パネリストの方にまとめていただいた情報というもののあり方のほかにもう一点。ベルクソンを引用されていることもあり、ベルクソンの時間概念と関係させた場合に、デジタルアーカイヴというものがどのような意味を持つのかということです。
確かにベルクソン唯物論者として語られますが、単なる唯物論者として語るだけでは不十分のはず。それは『物質と記憶』の「イマージュ」の概念でも明らかではないだろうか。そう考えた場合、「もの一元論」という観点から発表された発表者のご意見では、デジタルアーカイヴというものがどのようにして理解できるのかということ。
それと、痕跡ということを論じるとき、デジタルアーカイヴを除いておられたが、視点を変えればデジタルアーカイヴもある種の痕跡として理解できるのではないだろうか、ということも上記の質問と関係します。

レジュメのきり方、語り口など、形式面も凄く勉強になった。こう作ればレジュメは分かりやすい、ということが良くわかりました。