スガシカオはちゃんと聞いたことはないのだが、バックのドラマーは誰なんだろう。

快楽 (下) (新潮文庫)

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を読む。
仏教を通して右翼、左翼、俗世、業のあいだで揺れ動く青年を描いた作品。残念なのが、武田泰淳が倒れてしまい、結論無しで終わってしまっている。この著作の登場人物は興味深い役割を背負っているのだが、それはやはり業というものに関係があるのだろう。

クローズ・アップ [DVD]

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アッバス・キアロスタミ監督。

実際にあった話をもとに作成された作品。

ある青年が映画監督と身分を詐称し、訴えられることになる。法廷にまでカメラを持ち込み、撮影を行い、詐欺行為ではなく何故映画監督といううそをついたのかということを審問を通して、掘り下げていく。最終的には芸術へのオマージュというものが語れることになる作品。

キアロスタミがカメラを通して実際に声をかけるシーンも多くあり、カメラの視点=キアロスタミの視点となったりで、カメラの視点と監督の視点の関係を考えるのにはいい作品ではないだろうか。実際に面白かった。