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修論脱稿して提出しました。ドゥルーズの感性論についての修論です。内容などはまとめてぽつぽつ挙げていこうと思います。
まだの皆さん、体に気をつけてやってください。
いろいろとやっているうちに部屋に帰るのが面倒くさくなって、結局研究室で夜を明かしてしまった。朝日のごとくさわやかに、というわけにはいかなかったが朝一で教務に出して部屋にもどる。後はお決まりのコースで、横になった瞬間ブラックアウトして、気が付けば午後。起きて片付け。
さて、修論を短くするのとちょっとCMで気になる点があったのでそれを調べるのを進めること。
シモンドン、『シネマ』、ディディ=ユベルマンの読書会は忘れずに。
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タイトルはもちろん100歳間近の御大クロード・レヴィ=ストロースの著作から。
音的にはDCPRGのようなポリリズムを中心としたエレクトリックなミニマリズムではなく、オーケストラ編成。
『南米のエリザベステーラー』の延長上か。
STUDIO VOICE (スタジオ・ボイス) 2007年 02月号 [雑誌]
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80年代とはどういう時代だったのか、いまだに良くわからない。とりあえずこれで総括的に振り返ることができるか。
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前者は『蒲田行進曲』とキャスティングはほぼ同じ。風間杜夫、松坂慶子の主演。1940年前後がテーマなので、ここで言われるジャズとはビッグバンドのもの。そのため、演奏場所はダンスホールとなる。クラリネット奏者の風間がバックで演奏し、フロントで松坂慶子演じるダンサーが踊る。演奏を聴くというよりも踊りのための音楽。
もちろん本筋としては戦争批判だが、ジャズの受容を上海、日本、アメリカといった場所に関係させて描いている部分が垣間見えるシーンの方が面白い。アメリカはジャズの本場として、日本は決してジャズが受容されることのない場所として描かれる。そのあいだにあるのが上海。二つのあいだにあるねじれた場所、西洋でも東洋(日本)でもない場所として描かれている。最終的には、「日本人」がジャズを「自由」に吹けるユートピアとして乗り込んできた上海にも裏切られてしまうことになる。この映画については、マイク・モラスキーが少し言及している。
後者は「必殺仕事人」。岸田今日子が出ているのを見て、少しノスタルジックになる。こうして人は過去の記憶になっていくんだろう。
内容自体は「仕事人」シリーズそのまま。ただし今回のきったはったの主な対象は、越後屋や、いかにもな悪代官といった極めて男性的な悪役ではなく、女性と男性の間に位置するかのような化粧を施した若き代官の真田広之であり、彼を取り巻く小姓たちである。中村主水の嫁と義母(菅井きん)を除いて、「仕事人」に属さない女性は、常に虐げられる対象として描かれている。