無題

今回の分の読書会のまとめです。

ポロックcathedralを評価する観点がグリーンバーグとヨーロッパの批評家たちでは異なる。グリーンバーグはパリ派の絵画を評価するような観点からではなく、アメリカ独自の評価の観点―男性性など―から評価されるべきであると主張した。こうした批評家たちの間では意見我極めて複雑に対立し(評価や評価基準等)、モダンアートをこれまでの美術史の中でどのような位置に置くべきかという議論が展開されるようになる。
しかし、こうして激しく議論されるような存在になったことでモダンアートはアメリカ社会の中で、ペルメルやリッツのように、真に市民権を獲得したとも言えるのである。
また、文学のアヴァンギャルドも絵画のアヴァンギャルド同様、当時の社会の中で希望を与える存在であった。文学のアヴァンギャルド個人主義を合言葉にして、書くことの自由を求めていた。この動きこそが、当時の政治システム特に共産主義的世界観に対峙するものであった。

…→大恐慌の時のマルクス主義と芸術家との関係がまだ良くわからない。マルクス主義がどのように当時の美学や芸術の中に反映されているのか。