seventh-drunker2007-09-22

Anne Sauvagnargues『ドゥルーズと芸術』
メモとしての目次は以下の通り

  1. 芸術の地図をかくこと:文学からイマージュまで
  2. クリティークとクリニーク(批評と臨床)
  3. 力の情動
  4. 器官なき身体
  5. 解釈の批判と機械
  6. マイナー芸術
  7. リゾームとさまざまな線
  8. 感覚の暴力
  9. 芸術と内在性
  10. 結論

芸術はドゥルーズの思考の中で決定的な位置を占めている。文学から映画まで、すなわち文字からイマージュまで、ドゥルーズはたいへん新しく、魅力的で難解な概念―器官なき身体、欲望機械、動物に-なること、リゾーム、逃走線…―によって芸術の領域を理論化している。ここで重要なのは、ドゥルーズに従って、なぜ芸術が社会のさまざまな生成変化を探究する機械になるのかを指摘しつつ、これらの概念の正確な機能を明らかにすることである。批評と臨床、これによって社会の様々な力が探知され、感覚可能なものになった。しかし、とりわけ芸術は実在的な作用を産み出すのであり、単に空想的なそれを産み出すのではない。それ故、芸術は精神的与件ではなく、むしろ実在する現実なのだ。
―背表紙抜粋